1月30日(火)に『大室家 dear sisters』の完成披露先行上映会を実施いたしました。上映会には、加藤英美里（大室櫻子役）、斎藤千和（大室撫子役）、日高里菜（大室花子役）が登壇、さらに本作のファン代表として霜降り明星 粗品が駆けつけ、まもなく公開を迎える本作について語りました。

七森中・ごらく部のゆる～い毎日を描いた『ゆるゆり』の人気キャラクター、大室櫻子とその姉妹を主人公にした漫画『大室家』が、全2作の劇場中編アニメーションに。2月2日（金）から公開される1作目『大室家 dear sisters』の完成披露先行上映会が1月30日（火）に新宿バルト9にて行われた。本編上映後に登壇したのは、大室家の三姉妹を演じる加藤英美里（大室櫻子役）、斎藤千和（大室撫子役）、日高里菜（大室花子役）。この日、初めて鑑賞した観客たちに大きな拍手で迎えられた。

まずはキャスト3人でのトークコーナー。『大室家』映画化を聞いたときの感想を聞かれると、「ついに、やっと！ という感じでした。何年待っただろうって。『ゆるゆり』ではあまり三姉妹でアフレコすることがなかったので、やっと3人で録れるという喜びがありました」と加藤。「これまでにも『ゆるゆり』で三姉妹を演じる機会はちょくちょくあったので、いつかアニメになったらいいねって話していたんです」と斎藤が振り返ると、日高が「改めてこの三姉妹を見ると、櫻子だけ異質すぎますよね!?」と、誰もが抱く疑問を投下。斎藤も「撫子と花子に挟まれて育って、どうしてあんなふうになるんだろうね」と賛同する。加藤は「きっと三姉妹のバランスを取ってああなってるんです！」と自らが演じる櫻子をフォローした。

『大室家 dear sisters』は、43分間“かわいい”が詰まった癒やしの映画。

その見どころを聞かれると、三人とも姉妹それぞれの友人関係に注目してほしいと答えた。

「キャラクターの表情が本当に豊か！　特に小学生チームは可愛いがギュッと詰まってる」と、小学生チームを推したのは加藤。本作を観たら誰もがドキドキすることになる、撫子の恋人の存在をあげたのは撫子役の斎藤。「やっぱり高校生チームは、“電話の相手は誰？”というのがポイントですよね。実は私も知りません！」と答え、会場を驚かせた。日高も撫子の恋人には興味津々の様子で「花子はその彼女を見ているので、私としてもどうにか知りたいんですけど…教えてもらえませんでした」と残念がる。「小学生チームはみんなで一緒にアフレコできたんですが、本当に癒やし空間でした。小学生キャラはぴょんぴょんジャンプしたり、おててが柔らかそうだったり、細かいところも魅力的です」とマニアックな見どころも語った。

本作のオープニング主題歌は、大室三姉妹が歌う「My Dear SiSTARS!」。思わず口ずさんでしまうキャッチーでキュートな歌詞とメロディだ。「可愛いしかないよね～」とうっとりする加藤の表情はやはり櫻子らしい。レコーディングが1番手だったという斎藤は「どうやって撫子として歌ったらいいのか悩みましたが、2人の歌を想像しながら頑張りました」と、長女らしい甲斐性をみせる。「千和さんの声にキュンとしながらも楽しく歌いました」と日高がバトンをつなぎ、最後に収録したという加藤は、「私は最後だったので2人の歌を聴いてから収録したんですが、2人の歌が可愛すぎて、『櫻子いります!?』って（笑）。でも3人合わさるとやっぱり最高でした！」とまとめ、客席から大きな拍手があがった。

ここでスペシャルゲストが登場。『ゆるゆり』『大室家』ファン代表として、お笑い芸人の霜降り明星・粗品が登壇した。「芸人を始めた12年ぐらい前に『ゆるゆり』が始まって、なんとなく見るようになったんです。それ以来のファン！」と自ら解説。2020〜2022年にTBSテレビで放送していた冠番組「霜降りミキXIT」で、『ゆるゆり』赤座あかり役の三上枝織がナレーションを担当した際、「三上さんに（『ゆるゆり』OP主題歌の）『ゆりゆららららゆるゆり大事件』をどうしても歌ってほしくて、レコード会社に許諾を取ってもらったぐらい好きなんです！」と猛烈アピール。ファンたちから大きな拍手を浴びた。

映画の感想を聞かれた粗品は、「エモいですね。家族のつながりや姉妹の関係性にも心を掴まれたし、やっぱり撫子の恋人は気になる！」と興奮気味。「ファンとしての考察いいですか？恋人は（八重野）美穂やと思う！　美穂は撫子の好みをよく知っていて、それによって普段から一緒にいる感じが出てしまっていた。でもバレると思ってカモフラージュしてましたよね。電話のシーンで撫子にああ言わせる相手ということは、表ではSやけど2人のときは甘えん坊なタイプなんやないかなーって」と怒涛の考察トークを繰り広げた。斎藤が「ということは粗品さんは美穂が一番タイプなんですね？」と突っ込むと、粗品は照れた表情を見せつつ、「普通の恋愛がキュンキュンなら、『大室家』の恋愛はギュンギュンくる！　ホンマに恋人が誰か知らないんですか？」と斎藤に逆質問。「知ると消されるらしくて」という斎藤の答えを受け、「そんなに厳戒態勢なのに考察話して大丈夫なん!?」と途端に不安がる粗品だった。

加藤に「この三姉妹の中で推すなら？」と聞かれた粗品は、「花子かな〜。可愛い！」と回答。「でも3人それぞれに名シーンあるのでマジで決めあぐねてます。櫻子が花子にあることをしてくれるシーンは、そんなタイプやと思ってなかったのもあって泣きそうになりました。花子は、友達のみさきちと学校に行くシーンがめちゃくちゃ好きですね。撫子は、ラストシーンが素敵すぎました。エンドロールも注目ですよ！」と、早口で三姉妹それぞれの見どころを語り尽くし、キャストを圧倒した。

ここで粗品を迎えての特別企画「粗品に挑戦！　かわいい大喜利！」を行うことに。映画に登場する1シーンを見て、「かわいいセリフ」を考案。通常の大喜利なら面白さで決着するが、今回の判断基準は「かわいい」。キャストチームと粗品で対決し、観客の拍手で勝敗が決まる。

キャストチームは、加藤が早速スラスラと書き始めた。「櫻子を信じよう」と斎藤が見守ると、日高は「うん、かわいい！」と太鼓判。加藤が出したの答えは、映画本編のセリフでもある『ねえちゃん、ぎゅーしよ』。「これしかない！　これに応えてくれる撫子姉ちゃんも優しいんですよ」と加藤は自信たっぷりだ。

キャストチームの完璧な答えを受けた粗品。「僕も作中のセリフで戦います。もっといいシーンありました」と言いながら出した答えは、『アーモンドアイまた勝ったよ～』。競馬好きの粗品らしい答えに、「そんなセリフないから！」と加藤は爆笑しながらツッコミを入れる。「確かに重賞に勝ったらこんな表情になりますね！」というMCの言葉に、斎藤も「そう言われるとそう見えてきた！」とノリノリ。「いやいや見えないですから～！」と日高が頭を抱え、会場は爆笑の渦に巻き込まれた。しかし勝敗を決めるのは『大室家』のファンたち。粗品も大健闘したが、キャストチームの勝利で大喜利は幕を閉じた。

イベントの最後に、登壇した4人から上映を楽しみにしている方々にメッセージが届けられた。

粗品「本当に素晴らしい作品です！　声優さんの演技も、作画もいいし、細かい演出やカット割りなど、スタッフさんのお仕事も含めて最高なので、ぜひ観ていただきたいですね」

日高「粗品さんがたくさん見どころを見つけてくださいましたが、その他にもいろんなところにスタッフさんたちの愛情とこだわりがいっぱい詰まっています。そして小学生チームで歌ったエンディング主題歌『大げさに愛と呼ぶんだ』もすごく可愛いのでいっぱい聞いてください！」

斎藤「粗品さんのお話を聞いて、みなさんきっとこうやって余白を楽しんでくださるんだなと実感できてとても楽しかったです。キャラクターの表情や、この間に何が起きているのかが想像できる作品なので、また劇場でいろんな楽しみ方をしてくださいね」

加藤「こうしてファンのみなさんに楽しんでいただけてとても嬉しいです。映像や音など、スタッフのみなさんのこだわりがたくさん感じられる作品です。公開されたらぜひ粗品さんのように考察を楽しんでいただけたら幸いです！」

2月2日の公開日に向けて、キャストもファンも“かわいい！”という気持ちでいっぱいになった充実の先行上映イベントとなった。